コミュニケーションが楽しくなる
NLPを身につける一番のメリットは、やはりコミュニケーション能力が向上することで、信頼関係をスムーズに構築できるようになることです。
周囲からの評価がアップ
日本人は自分を表現するのが苦手、コミュニケーション下手だといわれます。
場の空気を読んで自分を抑えるのも一つの美学ではありますが、NLPを学ぶことで、コミュニケーション能力が向上して、家族や恋人や友人、さらに仕事の同僚や上司や取引先とも会話がスムーズになるとしたら、実践して損はないはず。
それによって周囲の見方や評価も変わって、私生活も仕事も良い影響が出てくるでしょう。
言葉だけでなく表情や仕草にも注視する
例えば、コミュニケーションの手段として、言葉は非常に重要なツールです。相手の意思が言語として伝わってくるわけですから、会話がきちんと成り立つということは、ある程度の意思疎通ができていると思われます。
一方、家族や付き合いの長い友人との関係性を思い出してみてください。伝えたいことを全て言葉にしなくても、思いが伝わることがありませんか? これは、言葉だけでなく、表意や仕草によって相手の気持ちを汲み取ることができている証です。
ビジネスの場で考えると、言葉にしなくても意思が伝わるほど、深い関係を築けることはそう多くないでしょう。
そのぶん、どうしても言語でのコミュニケーションに頼る割合が高くなるのですが、ここでも表情や仕草を注視することで、相手の気持ちを汲み取ることができるようになれば、コミュニケーション能力は飛躍的に高まるはずです。
NLPでは、これを「キャリブレーション」と呼び、コミュニケーションの基本のひとつとしています。
相手の言葉を反芻して理解を意思表示
一方で、言葉のコミュニケーションにおいても、こんな方法があります。取引先とのやりとりを例にしてみましょう。
取引先:「先日オリエンした新製品○○のキャンペーン企画、どんな感じで進んでいますか?」
自分:「○○のキャンペーンですね。リサーチが終わって、プレゼン資料を作ってる段階です」
取引先:「プレゼンでは役員も出席するので、具体的なメッセージボード作っておいていただけますか?」
自分:「メッセージボードは一番ポイントになると思ってますから、おまかせください!」
このやりとりでポイントになるのは、最初に取引先の言葉を繰り返していることです。これを「バックトラッキング」といいます。
相手の言葉を反芻することで、「あなたの言いたいことはちゃんとわかっていますよ」という意思表示になるわけです。
あまり露骨な言い回しや、会話が不自然になっては本末転倒ですが、このようなちょっとした会話の工夫でも、相手とのコミュニケーションはスムーズになるという一例です。