日常で使えるテクニック
NLPでは様々なコミュニケーション手法を学ぶことができます。
その中から日常の何気ない会話の中で使える基本的なテクニックをご紹介しましょう。
人の心理を見抜くアイ・アクセシング・キュー
人の目と脳は密接な繋がりを持っているため、視線の動きのパターンを観察する事は、相手が何を考えているか、感じているかを把握する際に非常に重要な手掛かりとなります。
NLPではこれをアイ・アクセシング・キューと名付けています。
この手法の中で、人の視線の動きと思考の関係は以下のように定義付けられています。
- 右…未来
- 左…過去
- 上…視覚
- 左右…聴覚
- 下…身体感覚(触覚・体感・感情など)
これを踏まえると、視線がどこを向いているかで、その時の相手の心理状態を推測する事が出来ます。
- 左上…見たことがない光景や映像をイメージしている
- 右上…過去に見たことのある光景や映像を思い出している
- 左横…聞いた事がない音や言葉をイメージしている
- 右横…過去に聞いた事のある音や言葉を思い出している
- 左下…身体感覚(触覚、嗅覚、味覚など)に関して考えている
- 右下…自分自身の内面と対話している
※自分から見た場合の相手の視線です。
一つ具体的な例を挙げてみましょう。
「昨日、何してた?」という質問を投げかけた際、相手の視線の向きに注目してみてください。
質問では「昨日の事=過去」について聞いています。
なので、相手の視線が自分から見て右側を向いていた場合は過去の事を思い出している、つまり本当の事を答えているという事になります。
逆に右側を向いていた場合は、記憶にない事柄をイメージしているので、相手の答えは嘘の可能性が高いという事になります。
ただし、左利きの人は逆のパターンを示す事もあるそうですし、視線が全く動かないタイプの人もいますので注意して下さい。
全ての人の行動をひとつのパターンに当てはめる事は出来ませんが、アイ・アクセシング・キューを意識したアプローチをする事で、相手の心に一歩踏み込んだ関係を築くことが可能です。