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ポジション・チェンジ

このページでは、コミュニケーション内における「指導」に主に用いられる、ポジション・チェンジについて解説していきます。

NLP応用技術「ポジション・チェンジ」とは?

ポジション・チェンジは、「The map is not the territory」という概念に基づいたNLP応用技術のひとつです。

異なる人同士を結ぶコミュニケーションは流動的であり、同じ状況に置いても様々な見方や捉え方を内包しています。これは、状況の中いにる人たちのバックグラウンドや抱えている状況などが多様で、各自の「ポジション」が異なるという側面を反映しています。

ですから、それぞれのポジションを意識することで、同一の出来事を様々な視点で捉えることが可能になります。相手の立場をふまえ、より効果的な指導法、解決法を考える際に役立つといわれています。

ポジション・チェンジでは、次の3つのポジションが意識されます。自分の視点、相手の視点、そして第三者の視点です。

「ポジション・チェンジ」による変化とは?

それでは実際に、どのようなプロセスでポジション・チェンジを行うのか確認してみましょう。ポジション、という概念を椅子に例えて解説したいと思います。

まず、まっさらな場所に二つの椅子を用意します。自分の椅子(自分の視点)と相手の椅子(相手の視点)です。自分の椅子に座り、相手の姿や考え方をイメージした上で、自分の伝えたいことを相手の椅子に伝えましょう。いかがでしょうか?

次に、もう一つ椅子を用意します。第三者の椅子(第三者の視点)です。自分の抜け殻を椅子に座らせたまま、自分の内面、つまり精神のみをこの第三者の椅子に座らせましょう。

第三者の椅子から、ほかの二つの椅子を眺めます。それから、今度は相手の椅子にも座ってみましょう。もともとイメージしている相手の姿に入り込む感覚です。相手の考え方や癖、行動などを真似てみることが大切です。

その後第三者のポジションに戻ってくると、自分の視点、相手の視点を経験した後なので、二人の関係をより客観的に見られるようになっています。相手の視点を具体的にイメージ、理解する上で役立つNLPのテクニックといえるでしょう。